住宅の施工管理が土日に休めないのは、相手が「個人」だから
戸建ての施工管理で土日に休めないのは、段取りが悪いからでも、会社がブラックだからでもありません。建てている相手が、個人のお客さまだからです。
ということは、裏返せばこうも言えます。相手が変われば、休みは戻ってきます。
相手が「個人」から「地主・法人」に変わると
賃貸住宅やアパートを手がける会社では、施工管理の相手は個人のお客さまではなく、土地を持っている地主さんや法人です。彼らはむしろ平日に動いている相手です。だから打合せを平日に組めて、土日に電話が鳴ることも、戸建てに比べてぐっと減ります。
戸建てとアパートの両方を経験した人ほど、「アパートのほうがストレスは少なかった」と振り返ります。仕事の中身は、同じ施工管理です。変えたのは「誰のために建てるか」だけ。それだけで、平日と土日の使い方が入れ替わります。
戸建てのハウスメーカーでも、集合住宅・共同住宅を主力にしている会社があり、その中には土日祝が休みの会社もあります。「住宅メーカーは土日に動くもの」とは、もう言い切れなくなっています。
ただし、必ずラクになるとは言いません
相手を変えれば全部解決、という話ではありません。
賃貸やアパートは、同じ仕様を数多く繰り返す建物です。裏を返すと、1か所の見落としが、そのまま全戸に響きます。1つの間違いが、10戸の間違いになる。そういう怖さがあります。
ただ、こうした見落としを先回りで防ぐのは、施工管理の基本でもあります。そこを押さえれば、むしろ予定の立てやすい、整った現場になります。
会社を見るときに、もうひとつ確かめたいのが、職人さんの手配です。手配まで自分で抱える会社もあれば、協力会社に任せられる会社もある。任せられる会社なら、自分はお客さまとのやり取りに専念できます。同じ賃貸・アパートでも、ここで日々の負荷がかなり変わります。
経験を活かせるから、年収を下げずに動ける
働き方を変えたいとき、多くの人がまず思い浮かべるのは「別の職種に移ること」です。ただ、未経験の職種にキャリアチェンジすると、年収は下がりやすい。そこが不安で動けない、という方は少なくありません。
いまお伝えしている道は、そこが違います。賃貸・アパートに移っても、仕事は同じ施工管理です。これまでの経験をそのまま持っていけるので、年収を大きく下げずに、働き方だけを整えられます。
「休みは欲しいけれど、年収は落としたくない」。その両方を、職種を変えないまま成り立たせられるのが、このルートの強みです。今ある構造的な問題を、経験を捨てずに解く、という考え方です。
動く前に、ひとつだけ
最後に、ひとつだけ確かめておきたいことがあります。資格です。
建築技術者の転職は、資格がものを言う場面が多い世界です。まだ取り切れていない資格があるなら、今の会社にいるうちに取ってから動くほうが、選べる会社の幅は広がります。
「住宅の施工管理がつらい」とき、人は、施工管理を辞める、と考えがちです。でも、本当の選択肢はそれだけではありません。施工管理を続けたまま、相手を変える。それで毎週末が戻ってくるなら、試す価値のある一手です。
ガウディキャリアは、こうした「辞めずに変える」相談も日常的に受けています。今の不満が、業態を変えれば解けるものなのかどうか。そこを一緒に見極めるところから始められます。
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ガウディキャリア INSIGHT 編集部
監修:ガウディキャリア(株式会社Wheelsup運営、有料職業紹介事業 14-ユ-301559)
施工管理経験があるキャリアコンサルタントなど、現場を知る専門家と連携し、独自の取材と分析に基づいたコンテンツを発信しています。